Q、よろしくお願いいたします。まずは御社の創業年数と事業内容を教えてください。
A、よろしくお願いいたします。創業年数は今年で8年目です。事業内容は主に中古車販売と新車販売です。 車検や修理、事故などの板金も取り扱っております。また任意保険も取り扱っており、東京海上日動火災保険の代理店をしております。
Q、自動車販売やメンテナンスなど車のことなんでも扱っておられるのですね。それはお客様側から見れば安心ですね。
A、1つのお店で担当もすべて私がやりますから大手のように修理の担当はあの人、保険の担当はあの人、というようなことはないので誰が何をやっているのかわからないということはないです。お客様からの問い合わせにはすぐにお答えできます。
Q、なるほど。それは心強いですね。創業のきっかけを教えてください。
A、私はもともと奈良市の出身で高校時代まで奈良に住んでいました。卒業後愛知県にあるトヨタ自動車がやっている自動車整備専門学校に進学し卒業後トヨタのディーラーに整備士として入社しました。 しかし、入社後グループ会社のリース会社に移動となり、そこではリース車を乗っていただいているお客様のところに行き、現地で整備をする仕事を約5年いたしました。 その後、奈良に戻り奈良県の大手中古車販売店で営業として勤めます。 ここで初めて営業としての人生がスタートしました。そののち名古屋の大手中古車販売店で営業として転職をします。名古屋が本当に好きみたいです。(笑) 大手にいるとどうしてもまかせっきりやお客様からの細かい要望を聞き逃すことがあります。そのことにものすごくジレンマを感じておりました。 それであれば自分で創業してお客様の細かい要望を聞きたいと思い起業しました。 正直、転職は多い方だと思います。でもそれは今のアビレッジにものすごくいかされています。 なぜなら、転職の数だけその会社のいいところを吸収していますから。 だからアビレッジではいろんなことを取り組んでいます。あまり多くは言えないんですが。(笑)
Q、そうなんですか。創業時から順調だったんですか?
A、そんなはずないです。創業時は本当に大変でした。全く何もない本当にゼロからのスタートでしたので焦る毎日でした。早く結果を出したい。でも来店もない。でも毎月固定費の支出はある。どうしよう?って焦る毎日でした。
Q、創業時はみなさん大変ですよね。上村社長はどのように乗り越えられたんですか?
A、結局まわりのみなさんの助けがありました。親戚や友達などが声をかけてくれて、「上村が車屋を始めたから何かあったら連絡したって」みたいな感じで。それがお客様にも広がって当社で購入していただいたお客様が別のお客様を紹介していただき、また別のお客様を紹介していただきみたいな感じで。でも実は結構プレッシャーなんですよ。だってお客様の期待を裏切れないですし、紹介していただいたお客様の信頼も背負っていますから。(笑)
Q、それはすごいですね。そしたら大きな経営の危機などはなかったですか?
A、ありました。創業間もないころに起きたリーマンショック。 ウチみたいな小さい中古車販売店には関係ないと思っていたのですが、びっくりするぐらい来店が止まりました。また、政府のガソリン税の関係でガソリンが1L、200円ですから。誰も車を買いませんよね。あと昨年の消費税増税。ありえないぐらい来店や問い合わせが止まりました。
Q、増税時はどの業種も経営の危機でしたから。でもそれも乗り越えられたんですね。
A、結局はすべてお客様に助けられました。増税後は来店も止まりましたが、昨年10月以降からものすごく問い合わせや来店が増え何とか持ちこたえられました。
Q、それはよかったですね。逆に創業してよかったことはありましたか?
A、それはやっぱり納車時のお客様の笑顔を見ることですよね。お客様の笑顔は私の1番の宝物です。あ、いやすいません。1番の宝物は妻ですので、お客様の笑顔は2番です。(笑)この一言は重要ですのでカットしないでくださいね。(笑) 当社はお客様とかなり密に連絡いたしますので、納車時まで店から連絡がないということは一切ありません。 この辺りは、カーセンサーのお客様からの悪い評判で1番多い内容ですが、当店ではそんなことはありません。お客様に逐一連絡します。だから評判は上々だと思います。 でもやっぱりうれしいのはお客様から別のお客様を紹介していただけるときですね。ご購入いただけなくても別にいいんです。車といえばアビレッジってなっている証拠ですから。
Q、お店を押熊町から移転されていますよね。なぜですか?
A、1昨年前ですが、押熊町から現在の秋篠町に移転いたしました。 押熊町では通り沿いでしたので来店も多く、集客も良かったのですが、お客様も増え修理の対応ができなくなってきました。ピットが必要となってきたんです。そんな時に近くで倉庫付の物件があったのでその中に車を上げるリフトやタイヤ交換などができる機械を設置し柔軟に対応できるようにいたしました。前の場所からも車で3分ぐらいの場所ですのでお客様からの評判も上々です。
Q、プライベートなことをお聞きいたします。家族構成を教えてください。また休日はどうされていますか?
A、家族は妻がいます。昨年までニコタというチワワがいたのですが11月に亡くなりましたので2人です。 店は火曜日が定休日ですので休みですが、そんなことはありません。陸運局に行ったり、お客様のところに行きご用件伺いや、車の調子などを聞いて回ったりしていますので、休日はほぼないです。でも創業後に結婚したので嫁はそれが普通って思っているみたいです。その代わりに予定がなく休みになったら妻の買い物や、家族サービスをちゃんとしていますよ。でも頭の片隅には店のことを考えていますが。(笑)
Q、そうなんですか。社長って本当に大変ですよね。もしよければお客様でもいいですしプライベートでもいいので印象に残っているお客様やご家族っておられますか?
A、そうですね、20歳の時、私が名古屋の会社に入社をして名古屋のこともわからない、仕事のこともわからない、家族や友達は奈良、相談相手もいない。そんな私を暖かく見守っていただいた1組のご家族がおられます。名古屋って喫茶店のコメダが有名ですがそのご家族も喫茶店を経営されていました。よくよく考えてみると、その時に「ランチって原価いくらですか?」とか「コーヒー1杯の原価いくらぐらいですか?」って聞いていたので、自分で商売をやる気満々だったのかもしれません。 よく巷のウワサで「名古屋の人って関西人は嫌い」や「名古屋の人はケチ」っていう方がおられますが、そんなこと全くないですよ。奈良から来た私を気持ちよく迎えてくれました。本当にいいご家族でした。実は名古屋のごはんが自分に合わなくて正直苦労したのですが、そのご家族は面倒なのに私の分は別に用意をしてくれました。今の自分があるのはこちらのご家族がいたから名古屋で仕事を頑張ることができました。今でも感謝しています。できればお会いして今の自分の姿を見てほしいのですが、訳あってもう会うことができませんからきっと喜んでくれると思います。自分の家族の目標でもあります。
Q、上村社長にも何か後悔したことはありますか?
A、おかげさまでたくさんのお客様との出会いがあり、僕の人生の考え方で「後悔やマイナス思考からは何も生まれない」って考え方があります。 今、社長といわれ、家族もいます。少しですが自由に使えるお金もお客様から頂いております。 でも1つだけ手に入れることができなかったものがあります。 それは自分の考えが幼稚すぎて手に入れることができませんでした。 40年生きてきて唯一の後悔かもしれません。でもこのことがあって今の自分がいますのでそれも感謝です。
Q、上村社長は本当に笑顔がいいですね。悩み事ってあるんですか?
A、ありますよ。たとえば資金繰りとか、在庫が売れないとか、お客様は本当に満足していただいているのかなって考えます。本当に悩みは尽きないです。 基本的には悩まないようにしています。だって考えても答えは売り続けることしかないので。 お客様に後悔だけはしてほしくないので親身になって考えます。 たとえば、当店で相談に来られても、他社にいいものがあればその車をお勧めするときもあります。 それはお客様の大切なお金を使って購入されるからです。
Q、上村社長の周りには本当にいい方が集まっているんですね。うらやましいです。最後に今後の御社の展望や思いを教えてください。
A、私はまわりの方々に本当に支えられて生きています。その感謝の気持ちは常に持ち続けています。アビレッジの今後の展望としましては、会社を大きくしたいとかはないです。当店でご購入いただいたお客様が本当に満足していただき、お父さんの車を購入していただき、次はお母さんの車、次は息子さんや娘さんの車、って感じでつながっていけばうれしいです。僕の願いはお客様の笑顔が見たいだけです。
Q、今日は貴重なお時間を作っていただきありがとうございました。
A、ありがとうございました。
編集後記
カーセンサーのお客様アンケートで奈良県で1番投稿数も多く、またその評判のすべてが信じがたいぐらい良いコメントが多かったのでどうしても1度お会いしたい社長のおひとりでした。 会うと、商談ルームには納車時に撮っているお客様の笑顔の写真が壁1面に張ってありびっくり。 すべてのお客様が笑顔でした。車の納車時って当たり前ですがみんな笑顔ですが、こちらのお客様は心からの笑顔ってわかります。 また、上村社長も本当に笑顔が多い方という印象でした。 インタビュー中って結構難しいお顔をされている社長様が多いのですが、上村社長は終始笑顔でした。 なぜか聞いたら「もともとこの顔だから。親に感謝ですね」って(笑) ぜひ長く頑張ってください。 本日はありがとうございました。